Webサイト運営者が知っておくべき「CentOS 7/CentOS Stream 8」サポート終了の話

Webサイトを運営するのにサーバーは必要不可欠です。
レンタルサーバーで運用している場合はあまり気にしなくてもいいのですが、クラウドやVPSを利用する場合、そのOSのサポートは注意して把握しておく必要があります。

そのサーバーに利用されているOSに「CentOS 7」と「CentOS Stream 8」というものがあります。
これらは、CMS高速実行環境の「KUSANAGI」にも採用されていたこともあり、非常に利用者が多い環境であるといえます。

「CentOS 7」は2024年6月30日に、「CentOS Stream 8」は2024年5月31日にそのサポートが終了します。

サポートが終了するとどうなるか

サポート終了と言ってもピンとこない方も多いかと思います。
Windowsでは聞くことがあるかもしれませんが、サーバーのOSだといまいちよくわからないという方もいるでしょう。

サポートというのはOS内になにか不具合やセキュリティに問題がある箇所が見つかった場合修正される期間となります。

つまり、サポート終了後はOSに不具合があっても、セキュリティに問題があっても修正は行われず、危険にさらされ続けることを意味しています。

また、サポートが終了したOSに対してソフトウェアもパッチを出すことはないため、できるだけ早い移行を行うことが重要になります。

昨今、ランサムウェアやマルウェアによってインシデントが発生する事件が度々報告されています。
「CentOS 7」と「CentOS Stream 8」のサポート終了に伴って、これらを狙った攻撃が増えてくる可能性は十分にあり、Webサイト運営・制作者どちらにとっても知らなかったでは済まされない状態となります。

何をすればいいか

1. 自分の環境を確認

まずは自分が利用している環境を確認しましょう。
WordPressであればサイトヘルス機能の情報タブから確認することができます。

CentOS 7 なら Linux 3.10.0-1160.118.1.el7.x86_64 x86_64
CentOS 8 Stream なら Linux 4.18.0-486.el8.x86_64 x86_64
太字にしてありますが、el7、el8というのが入っている場合、それぞれ対象のOSであることがわかります。

その他のCMSやシステムでもサーバー環境を見ることができる画面があったり、サーバー側でコマンドによる確認をすることも可能です。

KUSANAGIだと「KUSANAGI 8」は「CentOS 7」をベースにしているためすべて対象、「KUSANAGI 9」だと、リリース当初のものは「CentOS 8 Stream」を利用しているため対象となります。

2. 移行先環境を選定する

自分の利用している環境が対象であるとわかったら、早めに移行を行うよう計画を立てる必要があります。移行先の環境をどうするのかから考える必要があります。

新しい環境でクラウドやVPSを引き続き利用する場合は、サーバーやネットワークの構築から行っていく必要があり、そのサービスやOSの選定から行わなくてはなりません。
また、自社で完結できない場合、業者選びも進める必要があります。

Webサイトでの利用のみでレンタルサーバーへの移行で問題がない場合は、スペックや環境などからレンタルサーバーを選択します。

いずれにせよ、サーバーだけでなく利用しているソフトウェア側の技術や知識も必要になってくるため、それらに対応できる体制を整えなくてはなりません。

3. 移行する

移行の際にWordPressやその他のソフトウェア側のアップグレード・設定変更などが必要になってくるケースもあるので、それも見越して移行計画を立てましょう。

移行期間は規模によって大きく異なります。
「実はこんなことにもサーバーを利用していた!」ということがあとから出てきてしまうと、大幅な対応変更をする必要が出てきます。

安易な見積もりで考えてしまうと大きな問題につながる可能性もあるため、注意しましょう。

まとめ

ここまで紹介しましたが、これをすべてWebサイト運営者側で対応するのは難しいと思います。Webサイト制作者の中でも、全くわからないという人も多いでしょう。

それを見てみぬふりをしていると大きなインシデントにつながる可能性があり、移行にかかる費用よりも大きな損害を受けることになります。

「CentOS 7」と「CentOS Stream 8」のサポート終了は迫っていますので、できるだけ早い段階で対応を行っていきましょう。

わからなければ環境のチェックや提案だけでも対応可能ですので、ご相談ください。

参考