WordPressは、WebサイトやWebサービスを作成するためのオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)であり、世界中で多くのWebサイトに利用されています。
しかし、WordPressの保守・管理・メンテナンスに対して無関心なユーザーも多く、アップデートやバックアップを行わずにWebサイトを運営しているため、セキュリティ上のリスクを負っていたり新機能の利用などができない状態であるということに気がついていません。
そこで、WordPressの継続的な保守・メンテナンスについてその重要性について解説し、少しでも多くのユーザーにメンテナンスすることの重要性を理解していただければと思います。
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WordPressの保守・メンテナンスとは一体何をやっているのか
これに関しては詳しくZennのほうで書いてあるので、そちらを読んでいただければと思います。
以下は結論部分の引用です。
- WordPressの本体のアップデート
- WordPressのテーマのアップデート
- WordPressのプラグインのアップデート
- 不具合が起こった場合の状況把握
- 不具合の修正(いただいている料金による)
- WordPressやWeb技術に関する情報の収集
基本的な作業としてはアップデートになりますが、これに加えてバックアップとリストア(復元)に関しても、手早く対応できるように保守に含んでいる場合もあります。
弊サービスでもそのような形で対応を行っています。
継続して契約するメリット
保守に関する作業自体はスポットでも対応は可能です。
Zennのほうのエントリーにもあるように、継続して契約を行っているとその対応するまでの期間が圧倒的に違います。
なにか問題が発生した場合
Zennのエントリーにもありますが、もう少し掘り下げておこうと思います。
1. 問題発生
- Webサイトの表示が崩れる
- 真っ白になってしまう
- コンテンツが改ざんされる
- ログインできなくなる
などの事象が、単一ではなく複数同時に発生するような事も考えられます。
2. 発生した問題の整理と、問題点の洗い出し
修正を行うにも、外部の業者に依頼するにも、まずは何が起こったのかをまとめる必要があります。
- 発生している問題
- 直前にした操作
- 利用しているプラグインとそのバージョン
- 利用しているテーマとそのバージョン
- WordPressのバージョン
- 利用しているサーバーのサービス
- カスタマイズの箇所
- エラーを出している箇所
など、Web担当として更新業務を行っている人の手には負えないレベルの知識や技術が必要になり、調べてまとめるのは難しい項目になってくるかと思います。
3. 対応できそうな業者を探す
状況のまとめにも四苦八苦してから、これらを対応できる業者を探すということをしなくてはなりません。
一般的なWeb制作者・Web制作会社だとトラブルシューティングをすぐに請け負ってくれるようなところは少ないため、業者を見つけることにも苦労するかと思います。
また、問題点の洗い出しや状況のまとめがうまくできていないことでと、即対応をお願いすることになるため、一般的な対応にかかる費用よりも高額になってしまうでしょう。
4. 業者に対して状況の説明をし、修正の依頼をする
問い合わせをすることで、業者側のヒアリングが行われるかと思います。
ここで、ある程度正確に情報を出すことができれば、早い解決ができるかもしれませんが、「なにもわからない」という状態ですと、調査からすべて丸投げになるため解決までの時間や費用もどんどん膨れ上がってくるでしょう。
また、問い合わせたとしてもその業者が対応できるとは限りません。ヒアリングの結果、専門外やリソース不足で対応できませんということになることも考えられます。
調査が完了したら、詳細な見積もりが作成されます。この調査も見積もりにももちろん時間はかかるわけです。弊サービスではこの部分を有料とさせていただいています。
調査のためにNDAや契約書の締結などの必要も出てきます。
5. 実作業
修正ができるものに関しては修正を行いますが、セキュリティインシデントを起こしてしまっているような場合、全て作り直しになることもあります。
実作業が終了するまで1~数ヶ月かかるということになるでしょう。その間、Webサイトは封鎖状態になるわけです。
まとめ
なにか問題が発生した場合の1~4の項目に関しては、継続的にメンテナンス契約をしていることで大幅に省略することができます。
そもそも継続的なメンテナンス契約をしていることで、問題が発生する可能性が抑えられるという予防効果もあり、Webサイトを止めるというビジネス的に大きな問題になるという事態の予防に繋がります。
保守やメンテナンスは何をしているのかわからないため、そこにコストを掛けたくないという声も聞かれますが、Webサイトが重要であればあるほど予防や保険と考え、継続的にメンテナンスができる体制をつくりましょう。